ootapaper

週刊誌報道などを紹介しながらネットの反応などの記録と感想を書いてるブログ

ドラマ やすらぎの郷2

皇室のことに気持ちがいっている間も、やすらぎの郷は順調に回を重ねていて今、35話まで行きました。

 

f:id:ootapaper:20170417205044p:plain

 

ストーリーの詳細はこちらに。

ストーリー一覧|やすらぎの郷|テレビ朝日

 

前のブログで紹介したのは、4/17までのお話で、話の中心は三井路子(五月みどり)が「女の三つのターニング・ポイント」という驚くべき発想を菊村(石坂浩二)に提案して、それを題材に脚本を書け、自分が演じる、と迫り、さらに、その発想を聞きつけたお嬢(浅丘ルリ子)やマヤ(加賀まりこ)が自分こそはその役を演じられると菊村(石坂浩二に売り込みをはじめるところまで。

 
この「女の一生(3つのターニングポイント)」についてはその後一切話題にあがらない。
この話しは、おそらく「こいのさしみ」という作家の登場のためのプロットに使われただけのようだ。
やすらぎの郷の中の会話を聞きかじって、それを元ネタに作品を書いてるのではないかと疑われる作家「こいのさしみ」。
三井路子が話した「女の一生」と同じような話しを既に「こいのさしみ」が作品にしているという。
「こいのさしみ」は誰なのか?やすらぎの郷の住人か?
女の一生」の筋書きは「こいのさしみ」がパクってるのか、それとも三井路子がパクっているのかという展開へつながる。
 
結論から言うと、「こいのさしみ」は井深凉子(野際陽子)だった。
それを菊村に伝えたのは理事長夫妻(名倉みどり(草刈民代)と修平(名高達男))。
 
なぜ理事長夫妻が菊村に伝えたかというと、
姫(九条摂子=八千草薫)と加納栄吉(理事長夫妻の父)だけが知る、触れられたくない過去について「こいのさしみ」が作品にしている、出版前のゲラを見てしまった、菊村(石坂浩二)から「こいのさしみ」に話して作品を出版しないように頼んでもらえないかとお願いするため。
 
「こいのさしみ」こと井深凉子(野際陽子)は、姫との会話からこのことを知り、自分なりに想像を膨らまし、誰もが傷つかないように、誰のことかわからないように書いたと菊村に弁解しながらも、菊村の説得に応じ、出版は取りやめると伝えてこの話しは終わる。
 
私が思うに、実はこの「過去の知られたくない話し」として出てくるこの話しこそが倉本聰が書きたい、伝えたいことだったのではないでしょうか。
日本のとてもナイーブで、消化されない歴史であるため、実話か空想かを曖昧にするためにここまで入り組んだ書き方をしたのかもしれないと思いました。
 
ーーーーーー
 

名倉理事長夫妻が話す。

加納栄吉は戦争末期の頃、海軍にいた。参謀として女優などを慰問隊に送り込んでいる役目をしていた。そのためにデビューしたての九条さんと会う機会を持つ。

f:id:ootapaper:20170522102012p:plain

 

戦局が怪しくなり、日本が神風特攻を作ったのが昭和19年の秋。

まだ少年のような特攻隊を送りながら、加納栄吉はかわいそうに思いぽろぽろ泣く。

そのためにあることを思いつく。

f:id:ootapaper:20170522101946p:plain

明日突撃するという隊員のために雲の上の存在である女優に会わせて、最後の晩食を一緒にとらせるというもの。

九条さんはそのことを何も知らされず、加納栄吉に呼ばれるまま、最初の慰問の女優として特攻隊と最後の晩食をとることになる。

f:id:ootapaper:20170522102006p:plain

「この隊員たちは初の特攻隊として明日、硫黄島へ出撃します。晩餐を一緒にとって、こいつらの思い出に」と加納栄吉から言われる九条さん。

隊員たちはそのことを、いたく感激し親に書き送るものがいたが、その全員が翌日玉砕して死ぬ。

九条さんにとっては忘れられないショックなこととなって残る。

終戦後、加納栄吉はパージになり、九条さんの運転手になる。

その頃、九条さんは一通の手紙を受け取る。 

特攻隊で息子を亡くした母親からのもの。

f:id:ootapaper:20170522101942p:plain

「息子は最後の晩、あなたと会食をし、話しまでできたと狂喜していました。

そうして翌日、花と散りました。

でも、あなたはまだお元気ですね。お元気でお美しく、明るく生きておいでですね。

息子と食べたお食事の味をあなたはまだ覚えておいでですか?」

おいしかったですか?おなかがくちましたか?」

 

この手紙にショックを受け、これ以来、加納栄吉と顔を合わせなくなった九条さん。

何も知らされぬまま、そのようなところに慰問にやった自分を恨んでいたのではないかと加納栄吉は思い、九条節子のモトを去り、その後、芸能事務所を立ち上げ成功する。

 

この話しが世に出るとまた、九条さんが傷つく、だから「こいのさしみ」を説得して、出版を思いとどまるように説得してほしいというのが名倉夫妻から、菊村へのお願いだった。

 

 

この話しは、実話なのか。

このお話には15話、まるまる使われている。

私の感想としては、特攻隊員の母がこのような手紙を書いたとはとても思えませんでしたし、このことが彼らの死を少なからず汚している気がしてちょっと嫌な気持ちがしました。

 

それにしても今の日本は特攻隊が命を捨てても守りたかった日本でしょうか。

戦後、彼らの思いは純粋な愛国心からではなく、国家に逆らえなかったかわいそうな犠牲者として話す人もいます。

私はそうは思いませんが、少なくともこの日本の国、日本の国民のために命を捨てて守ってくれた若者がいたことにはずっと感謝しなければいけないと改めて思い、強い印象に残る回になりました。

本当に、日本のために散っていった命を思うと涙が出ます。

 

 

その後のお話はまたの別の日に。